瞽女(ごぜ)をご存知でしょうか?
川口出身の民俗学者桜井徳太郎先生の「季節の民俗」の一節に次の文章があります。
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「私の子供の頃といっても数十年昔のことになるが、大正末年から昭和の初めにかけては、越後の村々はどこでも毎年ゴゼの来訪をうけた。
(中略)
手に三味線をたずさえながら、雨風もいとわず、雪みぞれにもへこたれず、村から村へ、家から家へと門づけする。たいてい三人が一組となり、半盲の手引きを先導に村を訪れてくる。
(中略)
娯楽に恵まれない村人たちは、夕飯がすむと三々五々と誘いあってゴゼ宿に集まってくる。門づけのときとちがい、今度は一晩たっぷりとゴゼ歌を堪能できる。演者と聴衆の気持ちが融けあい、会場の熱気がいやが上にも高まる。そしてさわりのところにかかると、あちこちから感嘆の掛け声がとび出す。それに応じていっそう語り手・歌い手の力がこもる。
すると、感極まった見物席のかなたこなたから投げ銭がはじまる。
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この写真は昭和41年ごろの瞽女の門づけを撮影したものです。桜井徳太郎先生の著作の資料写真として掲載されておりますが、撮影者はとっと社長桜井です。今では考えられないような過酷な状況のなかで磨かれた「ごぜさ」たちの芸道・・・・
その哀切に満ちた瞽女歌は心ある人達の努力で今でも守り愛されております。
長岡瞽女のお祭りが先日15日「瞽女妙音講」として長岡市唯敬寺様で開催されました。
新聞に掲載された「妙音講」の記事 |
唯敬寺様はそれら瞽女を束ねていた山本家の菩提寺であったご縁で、戦後復活した「妙音講」が開催されており、今回で22回目を数えるそうです。
長岡 草生津 唯敬寺様 |
唯敬寺様には瞽女の説明看板が設置されています |
ちなみに民俗学者桜井徳太郎先生は今年生誕100年であり、東京板橋区ではその記念事業を行われるそうです。くわしくはこちらから→桜井徳太郎先生と東京板橋区よりのお客様
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